「囲炉裏の部屋」天然木の平屋を新築

琉球畳、リズミカルな格子の建具、火棚、樹齢300年の杉カウンターなどが囲炉裏の部屋の雰囲気を盛り立てています。

工事概要

施工エリア 伊豆箱根エリアの別荘
工事期間 半年
ご提案 3年前になりますが、新築中のお施主様より「囲炉裏の部屋が欲しい」と聞いておりました。

新築工事途中に聞いたお話なので、冗談を言っているのかと聞いておりましたが、それが現実となった新築工事です。

夢の「囲炉裏の部屋」のために新築するのですから、チープな雰囲気で造るわけにはまいりません。

5寸檜柱と4本の太鼓梁を表し、黒いステインで着色することにより、古い歴史ある建物のような空気感を演出しました。

より本物の雰囲気を出すために、沖縄より取り寄せた材料で、琉球畳を作成。

また、古めかしいだけでなく、ポップなデザインの千本格子建具が囲炉裏の部屋を引き立てています。

この囲炉裏に膝を付ければ、タイムスリップしたかのように雰囲気に吸い込まれてゆきます。

お客様の声 担当者の感性で良い物が造れるように配慮しました。
「自由に」「お任せ」と依頼しました。

施工の流れ

玄関

板張りのようなデザインから明かりがもれる、シックなデザインです。

一歩入れば、天然木の世界.欅のカウンターと赤松壁厚飾り棚.飾り棚には桜の型抜きの幕板を加えることで、玄関ホールがギャラリーの 様な佇まいに。

玄関から一歩入れば、天然木の世界

欅のカウンターと赤松壁厚飾り棚。

飾り棚には桜の幕板から明かりが漏れて、玄関ホールがギャラリーの様に。

リビング引き戸

日の丸のように格子を削り、丸窓に見立てたデザインに加工しました。

丸く抜いた部分に囲炉裏が見えています。

収納内部は全て桐材.昔から大切なものを仕舞う材料として重宝されてきた桐。空気を多く含むため保温性に優れ、タンニンという成分が調整・抗菌作用を促し、大事な衣類はもちろん、人間の体まで健康にしてくれます。

収納

左側の引き戸は収納。主に囲炉裏で使う道具の収納場所です。

内部は桐ダンスのように全て桐。昔から大切なものを仕舞う材料として重宝されてきた桐。

桐には調湿機能があり、保温性に優れ、パウロニンやセサミンという成分は虫よけ効果があり、タンニンという成分が抗菌・防腐効果を発揮して、大事な衣類はもちろん、人間の体まで健康にしてくれます。

桐の囲まれた収納の中にはカビが生えないので、この収納は大切な道具を守ってくれます。

借景

窓に映る景色を意識しました。

玄関の窓には夏に咲く百日紅の花が映るように。テラス窓前には、夏は新緑・秋は紅葉を楽しむモミジと春の桜を楽しむような花カイドウを植えました。

囲炉裏の部屋

防火の仕様とするために天井が高くなり、大空間が広がっています。

太い柱が見えている真壁。柱の太さは5寸の桧です。

この部屋の象徴のような太い太鼓梁はチョウナ掛けと呼ばれるギザギザ模様をいれました。

囲炉裏のカウンターは樹齢300年の杉板を使い、自然塗料で着色しました。

換気扇は最新の物を採用しましたが、雰囲気を壊さないために火棚を造作しました。

障子のかわりに設置した千本格子の引き戸は、格子を加工してリズミカルなデザインとしています。

畳には本物の琉球畳を採用して、歴史を感じるような質感になっています。本物の琉球畳の井草は希少な材料らしく、入荷に1か月以上を要しています。

隅には床の間のような欅の花台、窓の無い壁側には趣味の陶芸品を飾るニッチ棚を設置。

掘りごたつのような囲炉裏に座れば、非日常の異空間にいるような、気に囲まれてリラックスする、新築なのに歴史を感じる、不思議な空間になりました。

いろり

囲炉裏の足元は高気密断熱の仕様になっていて、仕上げは桐です。

足元やカウンターの高さは心地よい高さとなるように計算し、工夫されています。

ウッドデッキ

ウッドデッキには耐久性の高いセランガンバツを使いました。

伊豆の大自然に囲まれた囲炉裏の家です。

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