鎌倉でリノベーション工事が完成しております。
点検・確認のために玄関ドアを開けると、木の香りが充満していました。
この家の床・壁・天井には全て木を張っている贅沢な造りです。
特に壁の殆どには桐板が張っているために、桐特有の香りが充満していました。
桐は目には見えない無数の細かい気泡を持っていて、その気泡が湿度の高い時には空気中の湿気を吸い込みます。
また、空気が乾燥すると吸い込んだ湿気を放出します。桐には調湿効果があると言われている理由がここにあります。
リビングには薪ストーブを設置しています。
冬暖かいだけでなく、揺ら揺らと揺れる炎を見ていると、なぜかとても癒されるものです。
天井には赤松天井材、壁には桐壁材、床にはオークフローリング、ドアや窓枠には赤松が採用されています。
ところで、木の香りですが、桐には桐の香り、赤松には赤松特有の香りがあります。
クスノキやとちの木なども特有の強い香りがあります。
それぞれ良い香りがしますが、私の一押しは赤松の香りです。
良質な赤松を使うと、木の香水のように上品な香りで家中が満たされて、精神的な安静効果もあり、贅沢な時間の流れる家になること間違いなしです。
階段と手摺も赤松です。
香りだけでなく、肌触りもやさしいのが特徴です。
梁は天井高さを上げたため、元々の梁が出てきたので、塗装で仕上げました。
2階は床と壁が桐です。
桐と言えば皆様は木であると思っていらっしゃるのではないでしょうか。
実は、あまり知られていないのですが、桐はゴマノハグサという草です。
ゴマノハグサ科のキリ属だけが、まるで木のように大きく育つのだそうです。
桐と言えば、昔から箪笥として使われていました。
桐にはセサミンやパウロニンという成分を含んでいて、防虫効果があるそうです。
また、タンニンを含んでいて、抗菌効果・防腐効果もあるそうです。
調湿効果はカビの抑制効果がありますから、洋服ダンスとしては最強の材料になります。
弊社では、クローゼットの内装に桐材をお勧めしています。
寝室に使っていただければ、ご加速の健康に寄与すること間違いありません。