小田原市内で新築工事をしています。
昨年の初夏頃から仕事は始まっていました。
先ずは敷地全体を把握するために、測量しました。
測量図を元に、建築配置を検討して、お施主様と 図面作成⇔打ち合わせ これの繰り返しをします。
建物の設計図面が決定しましたら、役所への申請です。
緑豊かなこの土地が建築予定地ですが、このままの状態では、計画を立てるのも難しく、また、先に地盤調査をして地盤の状態を把握しておきたいとのお施主様のご要望で、伐採・伐根・整地することになりました。
地盤調査の結果は、地盤改良不要の判定となり、スムーズに計画が進みます。
測量・登記したら、敷地境界と建築位置にポイントを打ちます。
敷地進入路が狭く、トラック・重機の出入りが厳しいために、先に出入り口の生垣を壊すことにします。
今回は敷地分筆をする予定で、壊した場所は敷地分割したそれぞれの敷地専用の進入路をつくる予定です。
水盛遣方して、基礎工事が始まります。
掘削してベースコンクリート打設、防水シートを敷き、型枠で囲ったら基礎の鉄筋を敷設します。
基礎の配筋工事は建築士と第3者検査機関によりチェックされます。
検査をパスすれば、床面と立上り部の2回に渡りコンクリートを打設します。
コンクリート打設したら、1週間程度の養生期間を経て、型枠が外されます。
基礎が完成しました。
この後、基礎の上に土台を敷きます。
土台を敷き、断熱材を敷き詰め、気密シートを敷きました。
土台には硬くて比較的虫害に強いヒノキを使いました。防虫剤に漬け込んだ注入材です。
念の為に養生シートも被せておきます。数日後には上棟です。
6人で上棟作業を進めています。
柱は無垢の杉材。梁桁は無垢の米松を使いました。
剛床工法なので、床組みが四角いマス目になっているのが特徴です。
棟が上がりました。
すぐに屋根下地合板を張ります。
防水シートを貼り、雨の養生をします。
上棟作業は1日でここまで進みました。
翌日から屋根を葺きます。
屋根の材質はガルバリウム鋼板。耐久性が高い材質です。
縦葺きの屋根はビス留めしていて、強風にも強いのが特徴です。
さらに換気棟を取り付けて、断熱材の上の熱気や湿気は排出する構造になります。
外壁側には耐震パネルを張ります。
最もポピュラーな耐震工法になります。
熊本地震では、この様なパネルを使った耐震住宅は殆どその姿を変えずに残っていたそうです。
アルミサッシは、内側が樹脂製で外側がアルミ製のハイブリッドです。
窓ガラスはペア硝子ですが、金属をコーティングされた熱反射タイプを使っています。
外壁の裏側になる、防水シートは熱反射タイプを使いました。
給水管・給湯管はポリ管を使っています。
電気の配線も同時に進んでゆきます。
玄関の屋根はアルミ製の後付けアクセント庇を取り付けます。
先付け金物の取付が必須です。
間柱・野縁など組みます。
断熱材は吹付タイプを採用しました。
隙間なく断熱できるので、気密性が高くなるのが特徴です。
ユニットバスの現調・打合せです。
現場の状況を確認してから設置します。
勝手口はシンプルな庇を取り付けました。
ユニットバスの回りは全て断熱材で囲みます。
室内側の断熱性能を高めるためです。
天井の石膏ボードを張ります。
ピンクの石膏ボードは、有害物質を吸着するタイプです。
壁の石膏ボードを張ります。
大工工事もあと少しです。
石膏ボードの継ぎ目とビス穴はパテを埋めて磨き、平らにします。
キッチンの設置工事が始まります。
1日の作業です。
工事中にツバメが2匹侵入しました。
ツガイで巣作りの場所を探している様子です。
新築の現場で、これは縁起が良い。
キッチン工事が完了して、養生を被せた状態です。
外壁工事が始まります。
縦向きに取り付けられた木は胴縁。壁に中で通気層をつくります。
この通気層を流れる空気は上に向かい、小屋裏を抜けて屋根の上の棟換気から外に出ます。
木造にとって大敵となる湿気と熱気を排出する重要な通気層になります。
外壁工事は3人の作業で3日間で完了。
雨樋を取り付けて、足場を外すと、シンプルで爽やかな外観です。
玄関のアクセント庇を取り付けます。
外部の給排水工事が始まります。
道路から給水管と排水の取出し・接続を行います。
この日の道路は通行止めとなりました。
浄化槽を設置します。
エコキュートを設置します。
オール電化住宅です。
給排水工事が3週間ほどで完了。
この後、外構工事が始まります。