人にやさしい木の家で化学物質を抑えた暮らし

住まいに使われる建材や内装材は、暮らしの快適さだけでなく、健康にも関わる重要な要素です。特に近年では、シックハウス症候群やアレルギーなど、室内環境に起因する体調不良が問題視されるようになっています。こうした背景の中、自然素材を使った木の家が再び注目を集めています。

木材は本来、化学物質を含まない自然素材(集成材を除く)です。無垢材をはじめとする木の建材は、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)の発生がなく、空気中の汚染を抑える効果が期待できます。特にシックハウス症候群の原因とされる化学物質を避けたい場合、天然木造住宅は有効な選択肢の一つです。

また、木には室内の湿度を調整する働きもあり、カビやダニの繁殖を抑える環境づくりに貢献します。こうした空気の質の向上は、アレルギーの予防や、呼吸器系への負担の軽減にもつながります。とくに高齢者や体調管理に配慮が必要な方にとって、毎日過ごす空間の空気の清浄さは軽視できない問題です。

化学的な加工をできるだけ減らし、自然に近いかたちで仕上げる木の家は、目に見えない健康リスクへの備えとしても有効です。落ち着いて暮らせる環境を求める方にこそ、木の持つ素材としての力を改めて知っていただきたいと考えています。

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