ハーレーダビッドソンのガレッジハウス、新築工事がいよいよ始まります。
今回のお仕事では、ハーレー特有の問題点解決が必要。それはハーレーの描く動線です。
アメリカの広大な国土をひたすらに真っ直ぐ安定して走る。ロングツアラーとしてのキャラクターが強いハーレーは、狭い道を曲がるのは得意ではなく、最小回転半径が4輪自動車並みに大きく、車庫の出入りの動線については慎重にならざるを得ませんでした。
ハーレーダビッドソンの動線を意識して、最初のご提案はカーポートを車庫として使う事です。
柱や壁が動線を邪魔しないので、最も回転半径を広く取れる方法です。
しかしながら、ハーレーダビッドソンのオーナーだけでなく、バイク乗りは雨ざらしを極端に嫌い、できれば室内に置いて、眺めていたい。このような考え方をするものです。
傷ひとつ付けたくない。このように考えているのではないでしょうか。
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同時にこの様なプランもご提案しています。が、ハーレーダビッドソンの動線には厳しそうです。
また、ハーレーダビッドソンの全長についても怪しいサイズでした。
調べてみますと、やはり、車庫からはみ出します。
キッチンのスタイルは、奥様の強い希望があり、水回りの納まりは良くなっています。
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ハーレーダビッドソンの動線の大きさに驚きながら、車庫の配置を変えてみます。
動線がゆったりしているように見えます。
車庫を失敗するわけにはいかない。なので、お施主様の駐車場スペースを借りて、地面にチョーキングの印をつけ、実際にハーレーを動かしていただきながらのシュミレーション、動線確認。このような計画の進め方になりました。
ここからのご提案はLDKが2階になります。2階ですと凄く明るいLDKになります。が、良い事ばかりではありません。階段を使って2階への飲み物や食料の運搬、発生ゴミなど2階から1階へ。生活動線は長くなりがち。
お施主様へこのような内容を確認しながら、打ち合わせが進んでまいります。
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昨年の5月から9月頃までの4か月間ほど、このような打ち合わせを続けておりますと、お施主様のご希望が明確になってきて、ご希望の無いようにも大きな変化が無くなってまいります。
玄関から土間がまっすぐに伸びていて、おもしろい間取りになりました。
このような間取りになりますと、ちょっと面倒くさいと思う業者さんもいらっしゃるかもしれませんが、私の場合はモノづくりをするにあたり、このような見栄えのする玄関もやってみたいと欲が出たりします。
私も多分に漏れず「おもしろい」「やってみたい」と欲が出たりしたのですが、問題点もあり、どうしようかと思い悩んだりも致しますが。やはり問題点はしっかりと伝えなければならないと考えます。
断熱が複雑になり熱ロスが増加することや床下換気の効率が悪化すること、動線も良くならないことなど、施主様へは私の考えを正直に申し上げてみました。
ここまでの図面を見ていただけると感じていただけると思いますが、とても多くのご希望を出していただき、打ち合わせには十分な時間が必要になります。
このようなお施主様は、弊社としましては大歓迎という事になります。
モノづくりをする立場として、お施主様には(リフォームでも新築工事でも)こんなはずじゃなかったと後悔してほしくないわけです。
あまり簡単に打ち合わせが終わってしまうと、大丈夫かな?と逆に心配になるわけです。
普通は人生に一度の大イベントですから、打ち合わせには十分に時間をかけて、なるべく多くのご要望などは出していただき、取捨卓越で良い家をつくっていただきたいと、深く願っています。
新築工事ともなれば、様々な業者ともお話しいただけると思います。その中から弊社を選んでいただくと、私としましてもありがたみはとても大きく、深く感謝しております。
そして家づくりは、ご家族の皆様がこれから長く生活される神聖な場所です。生涯に一度の家づくりというイベントに私も参加させていただき、お施主様の幸せをダイレクトに感じて、たくさんの元気をもらっています。
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車庫の壁の一部を玄関側に寄せて、ハーレーダビッドソンの動線が格段に良くなりました。
キッチンのスタイルもご希望通り。リビングも広くなりました。
ベランダのような物干し場は無く、家事室が物干し場になります。このような室内干しはニーズが高くなっていると感じます。
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ハーレーは車庫のシャッターの中に納まります。
バイクのためのスペースが広く、贅沢なつくりです。
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屋根がすこし急勾配に見えますが、理由がありまして、このようなイメージです。
LDKは斜天井の大きな空間になります。
室内はエアコン1台でも暖かい。
赤松の床は、足元も床暖のように感じられるはずです。
とても健康に良い環境ですが、ここで食事をすれば、室外テラスで食事をしているような、開放的な雰囲気に感じられるでしょう。
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ハーレーダビッドソンのガレージハウス。お施主様のご厚意で見学可能です。
見学後希望のご家族様は、メール・電話でお知らせくだされば、構造見学会と完成見学会の招待状を郵送させていただきます。
上質な木の家をつくり続けて、多くのご家族の幸せな笑顔を見せていただきたいと願う。担当横島でした。